アイエスエフネット初の女性役員を紹介

皆さんこんにちは。
ブログ更新担当の永田です。

男女雇用機会均等法が1985年に施行されてから30年以上たった今でも、上場企業の女性役員の割合は依然として*3.4%(2016年)です。

しかし、平成24年から平成28年の4年間で、上場企業の女性役員数は*2倍以上になっているってご存知でしたか?
女性活躍の道のりはまだまだかもしれませんが、女性が活躍できる風土が着実に広がっているのを感じますよね。
(*内閣府男女共同参画局 女性役員情報サイトより)

イエスエフネット初の女性役員

女性の活躍が注目されている中、2017年アイエスエフネットにも初めて、女性役員が誕生しました。

許 執行役員は、2004年に株式会社アイエスエフネットに入社し、日本でトップセールスとして活躍。その後、2005年に韓国に戻り、株式会社ISFnet Koreaを立ち上げ取締役社長に就任、2013年には株式会社アイエスエフネットドリームの取締役に就任。そして、今年2017年4月に、これまでの功績が認められ、女性初の執行役員就任となりました。

▲ニュースリース:株式会社アイエスエフネットに初の女性執行役員が誕生

今回は、働く女性、働く母として今後の参考にするべく、インタビューを行いました。

永田「こんにちは!本日はお忙しい中、お時間をいただいてありがとうございます。」

許さん「写真撮影はなんだか恥ずかしいですね 笑」

永田「いえいえ、いつも綺麗で若々しいですが、なにか秘訣はあるんですか?」

許さん「毎朝、体力づくりにスイミングをしてるぐらいです。韓国のメンバーで参加したNIPPON IT チャリティ駅伝に出たときはすぐにヘトヘトになってしまったんですけどね。」

永田「スイミング!?すごいですね・・・。お子さんがいらっしゃって、お仕事もしているのに、ご自身の時間はどのようにして作っているんですか?」

許さん「私の子供はもう大きくなって独立しているので、今は比較的時間が取れています。しかし、日本で仕事をしている時は、主人の協力がなかったらここまでやってこれなかったと思います。主人が1000%理解してくれてサポートしてくれたので、本当にありがたいです。」

永田 「韓国の少子化は日本よりも深刻と聞きますが、ISFnet Koreaでも働くお母さんはいらっしゃるんですか?」

許さん「ITという業界なのでそもそも女性が少なく、10名ほどです。その中で、お子さんがいらっしゃる方が1名なので日本に比べるととても少ないです。

韓国でも女性の社会進出は進んでいますが、保育園の数などが限られているので、復帰できる環境がまだまだ整っていません。実家に預けて働く人が多いですが、家族からの理解も必要です。

男性側の意識が変わらないと、なかなか難しいかもしれませんね。男性の育休取得率を上げるような取り組みなど、会社として小さくても着実な取り組みが大切かもしれませんね。」

永田「日本の上場企業での女性役員の数は、全体の3.4%と非常に少ない数字になってしまっていますが、許さんはこの数字をどのようにお考えですか?」

許さん「もちろん、女性が職場で活躍できる環境が、まだまだ整っていないのが現実かもしれません。家事や育児は女性がやるものという認識は今でもあります。

しかし、役員になりたい!という女性が少ないのも理由のひとつだと思います。女性は、人生の中で、結婚、育児など人生の節目で仕事から離れることができる機会が多くありますが、男性にはそれがありません。また、男性のほうが仕事をしている上で、夢が大きいような気もしています。」

永田「許さんは、もともと”役員になりたい!”と思っていたんですか?」

許さん「私は入社前から、経営者になりたいと思っていました。社長と面談した際に韓国子会社の経営を前提にというお話だったのが入社理由の一つでした。

もしかしたら、私は自分のことを”女”とは思ってないのかもしれません 笑」

永田「そうだったんですね。女性として、仕事上困ったことなどはあるんですか?」

許さん「困ったことなどはないですが、例えば面接に来た学生が驚いたり、打ち合わせに行くと一緒に同席している男性社員が社長と間違えられたりすることはよくありますよ。

これは、女だからというわけではないかもしれませんが、毎日泣きながら営業活動していた時期もあります。お客さまに涙を流しながらお願いごとをした時もあります。私、泣き虫なんですよ 笑

でも思い返すと、ここまでやってこれたのは”運がよかったんじゃないかな?”と思うこともあります。大きなお客さまの案件がなくなったときは、新しいお客さんが舞い込んできたり。周りに助けてもらいながら、いい出会いを繰り返して今の私があると思っています。」

永田「では最後に、母親として、仕事を続けてきてよかったなと思う時はどんな時ですか?」

許さん「私には20代の娘がいます。彼女には好きなことを仕事にしなさいと伝えています。今は、自分でカフェの経営することを目標に、バリスタになる勉強をしていますよ。

私が会社を通して、障がい者支援をしているからか、彼女も毎月3人の障がいのある方に支援金を送っています。そんなに収入がない中で、そのような活動ができるのはすごいことだと思うし、きちんと私を見ていてくれているんだと思うと、とても嬉しいです。」

▲旦那さんや娘さんのお話をしてると、優しいお母さんの雰囲気に。

バリバリ働くキャリアウーマン!なのかな?というイメージでしたが、実際にお話をしてみると、とても優しくユーモアにあふれた方でした。きっと仕事をしている時はまた別の雰囲気なのかもしれませんが、女性らしく、お母さんらしく、そして頼りになる上司!という印象でした。

いつも周りがサポートしてくれる、運が良いと語る許さん。とても人間味にあふれ、にこやかな雰囲気がそうしているのかもしれませんね。

私も、仕事、育児、生活に振り回されるだけでなく、なにか大きな目標を持って仕事に取り組まないといけないな、と改めて考えさせられるインタビューでした。