アイエスエフネット中国から:大連ってどんなところ?

皆さん、こんにちは!
ブログ更新担当の永田です。

以前、インドのグルガオンの紹介をさせていただいたところ、一部の方にとても好評でしたので、今回は中国の大連を紹介しようと思います!

連ってどこにあるの?

中国と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、北京や上海などの大都市だと思います。

しかし、アイエスエフネット中国は「大連」という人口600万人ほどの都市にあります。
今回は、アイエスエフネット中国でたった1人の日本人として現地で事業を統括している小森MDにお話を伺いました。

永田「初めまして!早速ですが、大連ってどんな場所なんですか?」

小森MD「どこからはじめましょうか (笑) 大連は海に囲まれた港町で、緯度でいうと仙台と同じですね。冬は風があるので、体感温度ではマイナス20度ぐらいになりますが、四季もあるので気候は日本とあまり変わらないと思います。」

永田「アイエスエフネットはなぜ大連に支社を置くことになったんですか?」

小森MD「大連には色々な特徴がありますが、そのうちの一つは日本語が話せる人口が多いということです。歴史的に日本やロシアとの関係性も深く、街中には日本が建てたものとヨーロッパを感じさせる建物もあります。

日本語学科のある大学も多く、設立時当時はこちらでBPO事業を考えていたので、バイリンガルの人材が確保できるのではと思い、大連での子会社設立になりました。」

▲ロシア風の建築物と、日本が残していった建物が混在している大連(下:旧横浜銀行)

永田「中国が国家的に進めている、ソフトウェア産業基地の認定を受け、大学や国際的な企業が集まる、ハイテクパークなどの特別地域があるようですが、それも要因だったのでしょうか?」

小森MD「大きな要因ではありませんでしたが、ハイテクパークの誘致担当の方から大連の魅力を伺う機会もあり、それは大連を選んだ理由の一つになったかもしれませんね。今でも、アイエスエフネット中国は大連で一番最初にできたハイテクパークの1階にオフィスを設けています。」

永田「アイエスエフネットの中国での事業と、日本での事業は大きく変わる点などはありますか?」

小森MD「基本的にはITインフラ事業をしているので、構築・保守、人材派遣などです。常駐メンバーは日英のヘルプデスクのサポートなどが主ですね。他にも、オフィスインフラサービスも行っています。IT環境だけでなく、オフィスのレイアウトから家具の調達まで行うサービスです。

中国のオフィス環境は少し無機質で、日本と比べると「従業員の働きやすさ」などを考慮した設計にはなっていません。ですから、私たちはそこで付加価値を生むことで大連に進出してきている日系企業や欧米企業のお客さまにお仕事をいただいています。」

永田「ビジネスをする上での、中国と日本での違いなどはありますか?」

小森MD「仕事の仕方は、大きく異なります。日本では、あくまで会社同士の付き合いですが、中国の場合は、担当者個人との付き合いになることが多いです。困ってる時に助け合ったり、一緒にお酒を飲んだりすることで、ビジネスの話がスムーズに進むことも多いです。

また、一緒に働いているメンバーは、自分たちの家族をとても大切にします。日本人は仕事の優先順位が高くなりがちですが、こちらではそのような価値観はありません。ですから、現地のメンバーに対して日本の価値観を押し付けることはせず、こちらの価値観にあった配慮をするように心がけています。」

永田「小森MDは、大連での生活が長いと思いますが、日本に帰国する際に気づく日本の変化などはありますか?」

小森MD「一番驚くのは、外国人が増えたことです。コンビニのレジの方外国人が増えましたし、先日薬局に行ったら店員さんに中国語で話しかけられて驚きました。

あとは、日本人の中国に対する印象が年々悪くなっているようで、少し残念ですね。帰国するたびに”中国に住んでいて大丈夫?”と聞かれることが多くなるのですが、私は心配されて驚くぐらいです。もちろん、以前は中国で反日デモなどありましたが、大連は親日ですので、その影響も少なかったですし、そんな心配しなくても大丈夫なのにと思ってしまいます。」

永田「インターネットやメディアから得られる情報が偏ってしまうのかもしれませんね。」

小森MD「中国はソーシャルメディアの規制があったり、ネガティブなイメージもあるかもしれませんが、なおさら来てみないとわからない事がたくさんあると思います。皆さんもぜひ、一度実際に足を運んで、魅力を感じてもらいたいです。」

大連は、ウニ・エビ・カニなどの海鮮料理がすごく美味しいですよ!と語る小森さん。実は中国語は必要最低限しかできないというから驚き。現地スタッフのサポートもあってか、それほど中国語が必要ないそうです。そのお話からも、大連の親日度が伝わってきますね。

2010年にから中国で活躍されている小森MDに、ご自身にも変化を感じますか?と伺うと「あまり怒らなくなった」と仰っていました。言語や文化が違う日常で、トラブルなどが多い時期もあったそうです。しかし、怒っていると物事が前に進まないので、代わりに「対応する事」に力を注ぐようになったそうです。「違いを受け入れる力」がついたという言葉が印象的でした。

私も、小森さんのお話を聞くまで、大連という場所がどこにあるか把握してませんでした。まずは興味を持つ事で、広がる世界があるんだなと実感しました。ぜひ、一度は訪問してみたいと思います!

※掲載内容は発行当時の情報です。何卒、ご了承ください。